その3

お米のとぎ汁

●お米のとぎ汁活用法●

昨今では、含まれる油脂分などが環境汚染の悪役にされてしまったお米のとぎ汁。
でもその中には、単に捨ててしまうのでなければ、グーンと役立つ成分もいっぱい含まれているのです。

御飯を炊くとき、お米をとぐと、米のまわりについていたぬかに含まれているビタミンB1、B2、脂質、でんぷん質などが一緒に流れ出ます。
ただ捨てるにはもったいないので、その時に出た、お米の白いとぎ汁、どう活用されていますか?
こちらでは、お米のとぎ汁を捨てずに活用する方法をご紹介します。
◎床掃除に

お米のとぎ汁を霧吹きに入れ、フローリングの床にそれを吹きます。
あとは、乾拭き用の雑巾で、さっと床を磨きます。

とぎ汁に含まれている油分のおかげで床がピカピカに!!!

◎植木の水やりに

ベランダや庭に置いてある、花や植木に、お米のとぎ汁を与えます。
これにプラスして、花の土をまめに足したりかえたりすると、枯れずに長持ちします。
ただ、花や植木を大切にするには、米粒を残さないのがコツ、かも???

米ぬか(とぎ汁)を植物にあげれば、植物は大喜び。

◎洗顔に

そのまんまですが、お米のとぎ汁で、顔を洗います。

◎食器洗いに

とぎ汁を洗い桶に入れて、食器をつけておきます。
ちょっとした油物でしたら、洗剤をつけなくても、これで洗えば充分ですよ。

とぎ汁に油のついた食器(又カレ−など)をつけておけば、油分がおちて洗剤の節約にも・・・

◎料理に

 米のとぎ汁は調理上いろいろ使いみちがあります。例えば、大根や人参、里芋などはとぎ汁で下ゆですると、独特のエグ味や苦味が取り除かれ、素材のもつ甘味、旨味が逃げません。
 また、身欠きニシンや乾燥かずのこをもどすのにも使います。身欠きニシンは朝晩とぎ汁をとりかえて3日間浸しておくと、渋味とエグ味が取れ、柔らかくもどります。乾燥かずのこも同様です。

おろしたての土鍋などは、米のとぎ汁を一煮立ちさせてみると、細かい焼き目にのり状の成分が入り、丈夫にしてくれます

●お米と栄養●

 米は、炭水化物を主成分とし、良質のたんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどを含んだとても優れた食物です。
 また、たんぱく質は米の約6〜7%を占めいていますので、タンパク価(注)は、卵を100とした場合米は、78もあります。日本人は米を主食としていますから1日に必要な量のたんぱく質を米から3分の1も摂取しているのです。ちなみにパンの原料である小麦粉のタンパク価は47です。
 また、価格的にも経済的でたんぱく質10gを摂取するのに必要な単価比較をすると豚肉134円、マグロ142円などに対して米はたったの48円です。
 さらに、米に含まれているデンプン質はエネルギー源となるわけですが、穀物類から摂取するエネルギーの内、約77%は米に依存しています。
 このように、米はエネルギー源であると同時に体を作っているたんぱく質の補給源でもあるのです。

(注)タンパク価
 卵に含まれているそれぞれの含有比率を比較観察し、最も含有比率の少ないアミノ酸について、その含有比率をタンパク価としています。

(注意)表示される値は、可食部100g当たりに含まれる成分を表す。
2002年3月1日 『五訂  日本食品標準成分表』

成分名 単位 こめ[水稲穀粒] こめ[水稲めし]
玄米
つき米
七分
つき米

白米
胚芽
精米
玄米
つき米
七分
つき米

白米
胚芽
精米
廃棄率 % 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
エネルギー kcal 350 353 357 356 354 165 167 168 168 167
kJ 1464 1477 1494 1490 1481 690 699 703 703 699
水分 g 15.5 15.5 15.5 15.5 15.5 60 60 60 60 60
たんぱく質 g 6.8 6.5 6.3 6.1 6.5 2.8 2.7 2.6 2.5 2.7
脂質 g 2.7 1.8 1.5 0.9 2 1 0.6 0.5 0.3 0.6
炭水化物 g 73.8 75.4 76.1 77.1 75.3 35.6 36.4 36.7 37.1 36.4
灰分 g 1.2 0.8 0.6 0.4 0.7 0.6 0.3 0.2 0.1 0.3
無機質 ナトリウム mg 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
カリウム mg 230 150 120 88 150 95 43 35 29 51
カルシウム mg 9 7 6 5 7 7 4 4 3 5
マグネシウム mg 110 64 45 23 51 49 22 13 7 24
リン mg 290 210 180 94 150 130 53 44 34 68
mg 2.1 1.5 1.3 0.8 0.9 0.6 0.2 0.2 0.1 0.2
亜鉛 mg 1.8 1.6 1.5 1.4 1.6 0.8 0.7 0.7 0.6 0.7
mg 0.27 0.24 0.23 0.22 0.22 0.12 0.11 0.11 0.1 0.1
マンガン mg 2.1 1.4 1 0.8 1.5 1 0.6 0.5 0.4 0.7
ビタミン E mg 1.3 0.8 0.5 0.2 1 0.5 0.2 0.1 0 0.4
B1 mg 0.41 0.3 0.24 0.08 0.23 0.16 0.08 0.06 0.02 0.08
B2 mg 0.04 0.03 0.03 0.02 0.03 0.02 0.01 0.01 0.01 0.01
ナイアシン mg 6.3 3.5 1.7 1.2 3.1 2.9 1.6 0.8 0.2 0.8
B6 mg 0.45 0.28 0.2 0.12 0.22 0.21 0.07 0.03 0.02 0.09
葉酸 mcg 27 18 15 12 18 10 6 5 3 6
パントテン酸 mg 1.36 0.99 0.83 0.66 0.99 0.65 0.35 0.26 0.25 0.44
脂肪酸 飽 和 g 0.62 0.57 0.48 0.29 0.55 0.23 0.19 0.16 0.1 0.16
一価不飽和 g 0.82 0.42 0.35 0.21 0.52 0.3 0.14 0.12 0.07 0.15
多価不飽和 g 0.89 0.62 0.52 0.31 0.69 0.33 0.21 0.17 0.1 0.21
食物繊維 水溶性 g 0.7 0.4 0.2 0 0.3 0.2 0.2 0.1 0 0.2
不溶性 g 2.3 1 0.7 0.5 1 1.2 0.6 0.4 0.3 0.6
総 量 g 3 1.4 0.9 0.5 1.3 1.4 0.8 0.5 0.3 0.8

ナイアシン(ニコチン酸)

水溶性ビタミン(ビタミンB3)

トリプトファンから体内で生成される。(トリプトファン60mgから体内で1mg作られる) 
ニコチン酸とニコチン酸アミドの2つの成分の総称。

糖質、脂質、タンパク質の代謝に必要なビタミンで、脳神経のはたらきを助ける、皮膚の健康を保つなどのはたらきがあります。また、アルコールや、二日酔いのもとになるアセドアルデヒドを分解したり、血行を良くするはたらきもあります。

<ナイアシン欠乏の兆候と欠乏症>

皮膚炎、下痢、痴ほうの症状

ナイアシン(ニコチン酸)は水によく溶け、加熱によって壊れにくく、光や酸化、酸、アルカリにも耐性が強く、水溶性ビタミンのうちで最も安定しているビタミンです。 ナイアシンが欠乏すると、皮膚炎、下痢、痴ほうなどの症状が現れます。皮膚炎は顔、けい部、手、足など日光の当たる部分に左右対称に発赤、水泡、褐色の色素沈着などを生じます。下痢は消化管出血を伴います。 欠乏症になると、頭痛、不眠症、めまい、抑うつ症を起こし、重症になると幻覚、錯乱、発狂などの病状が出現します。
ナイアシンン欠乏症は、アルコール依存症などでたんぱく質やビタミンB群なども併せて欠乏となっているケースがほとんどです。

補給を心がけたい人

●アルコールをよく飲む人
●肌荒れの起きやすい人
●強い日光をあびて運動する人

ビタミンB1
<ストレス解消>

中枢神経は糖分だけをエネルギー源としています。それが足りないと、中枢神経は機能を果たすことができず、イライラやストレスがたまる一方になってしまいます。つまりエネルギーを得る為には糖分を燃焼させ変えてやればいいのです。B1はその際に不可欠な成分なのです。

食物繊維(胚芽に含まれているギャバというアミノ酸の一種は、血圧を下げる作用あり)
<便秘解消>

繊維は消化吸収されにくく、そのままの形で大腸に進み、腸壁を刺激してぜん動運動を活発化させてくれる。さらに、水分を保持し、便を柔らかくし、スムーズな排便を助ける。また、繊維は腸内に入ると、腸内の細菌によって有機酸に分解される。有機酸は腸の粘膜を刺激するので排便が進められる。大腸がんなどの予防に効果的!!

ビタミンE(胚芽部分に多い)
<若々しさを保つ>

老化とは、人間が毎日吸っている酸素が体の中に入って細胞を酸化させ、全身中の細胞の働きが鈍くなっていくことだという有力な説があります。この説から言えば細胞が酸化しないようにすれば、老化を食い止めることができるということです。ビタミンEには酸化防止の作用があり、細胞の破壊を阻止してくれる働きがあります。

<しもやけ、冷え性>

血液中の中性脂肪を減らす役目があり、血行をよくし血行不良から生じるしもやけや冷え性に効果的!

<更年期障害、月経痛>

女性ホルモンのバランスを調節し、月経困難症や更年期障害、月経痛などの困った症状を改善し、月経周期を安定させる。